キヤノン パワーショット V10

PowerShot V10 はキヤノンの新たな取り組みであり、ビデオブログ専用カメラへの最初の取り組みを表しています。 これは興味深いエントリーレベルの製品であり、将来的にはより開発されたモデルが追加されることを期待しています。

スマートフォンよりも使用するのが少し便利ですが、折りたたみ式スタンドがここで重要な役割を果たしていますが、スマートフォンの代替品としてこれに699オーストラリアドルを真剣に投資することはこれまでのところありません。 画像とビデオのパフォーマンスは、最近の携帯電話のパフォーマンスには及ばない。

2023 年 5 月初旬に発表された PowerShot V10 は、ビデオブログ専用に設計されたキヤノン初のコンパクト カメラで、コンテンツ クリエーターを対象としたまったく新しいコンパクト PowerShot シリーズの始まりとなります。 最大約 2,000 万ピクセルの解像度で JPEG 静止画を記録でき、重さはわずか 211 グラム、頑丈な縦型ボディの寸法は 63.4 x 90.0 x 34.3 mm で、手のひらに収まるほど小さいです。 縦型デザインとシンプルなコントロールレイアウトにより、片手で操作できます。

スタンドに置かれた PowerShot V10 のオールブラック (左) と黒とシルバー (右) のカラー バージョン。 （出典：キヤノン）

PowerShot V10 は、オールブラックとブラックとシルバーのカラーで、希望小売価格は AU$699 で提供されます。 USB 充電ケーブルとリスト ストラップ コードが付属し、リサイクル可能なプラスチック不使用のパッケージで提供されます。

読者は注意してくださいこれは、PowerShot V10 がフルオート モードで JPEG 形式の静止画のみを記録できるためであり、絞りと ISO 設定は調整できないことを意味します。 これは、このカメラでは通常の Imatest テストを実行できないことを意味します。

誰のためのものですか？ PowerShot V10 はエントリーレベルのカメラで、特定の市場分野、つまり使いやすく、手頃な価格のコンパクトな録画デバイスを求めるオートフォーカスのビデオ撮影者をターゲットとしています。 ポイントアンドシュートインターフェイスと、絞り、シャッタースピード、ISO設定などの重要なパラメータを調整する機能がないため、静止画の撮影に興味がある人には適していません。

ビデオの面では、基本的な機能はスマートフォンと似ていますが、ほとんどのスマートフォンはもう少し多用途で、ズーム機能を提供するいくつかのカメラ/レンズ モジュールを備えており、場合によっては非常に広範です。 V10 の固定 6.6mm f/2.8-f/8 レンズは、静止画では 35mm フォーマットで 18mm、ビデオ モードでは 19mm 相当をカバーし、唯一のズームはデジタル手ぶれ補正に関連するトリミングです。

プラス面としては、V10 はほとんどの携帯電話よりも少し持ちやすいですが、スマートフォンよりは少しかさばりますが、それでもかなりポケットに収まります。 便利な折りたたみ式スタンドにより、遠隔操作での撮影が本当に簡単になりますが、このスリムなメリットに対して 600 ドル以上の価値があると感じる人がどれだけいるでしょうか?

V10 の比較的大型の 13.2 x 8.8 mm BSI-CMOS センサーは、4 年前の Powershot G7 X III で使用されていたものと同じです。 また、スマートフォンよりもわずかに優れた画質を提供するはずですが、多くのスマートフォンに含まれる広範な (そして高度な) 処理を考慮すると、それについては議論の余地があるかもしれません。

2020 年 2 月に開発された DIGIC X プロセッサーも長く使われていますが、キヤノンは V10 よりもはるかに高性能で多用途な最近の EOS R6 II および EOS R8 カメラでこのプロセッサーを使用しています。 しかし、それでも「時代遅れのテクノロジー」と考えずにはいられません。

EVF (電子ビューファインダー) がないことも、特に屋外で明るい環境での撮影を楽しむ人にとっては、一部の購入希望者を思いとどまらせることになります。 小さい (42 x 29 mm) LCD 画面は晴れた日には特に使いやすいわけではありません。また、タッチ コントロール機能は便利ですが、指が大きい人や器用さが制限されている人は使用に問題があるかもしれません。

ビデオビデオ機能はこのタイプのカメラに期待されるものとほぼ同じで、比較的シンプルです。 まず NTSC と PAL システム フォーマットのどちらかを選択し、すべての録音は IPB 圧縮を備えた MP4 フォーマットで行われます。 PAL ユーザーは、4K 25p とフル HD 50p または 25p から選択でき、それぞれ標準圧縮と軽量圧縮が可能です。